2009年3月13日金曜日

3月12日 セニョールの仕事

ブラジル3世のセニョール松川さん。寒風に鼻水を垂らしながら一人黙々とレンガの目地詰めに励みます。国ではカーニバルの季節なのに! 和久井の拙いスペイン語を良く理解してくれます。(W)

3月12日 石のハート・ハートの石

石職人鮎沢さんが、ひそかに入れたハートマーク。彼曰く、「気分のいい現場では時々やるんだ」とか! どこにあるかはナイショです。(W)

3月11日 ウエルカムガーデンを造る(2)

ウエルカムガーデンの古井戸。だんだん積み上がって来ました。アンティークレンガを使用しています。(W)

2009年3月10日火曜日

3月10日 ウエルカムガーデンを造る(1)

市民ガーデンの入口,つまり小諸駅から来ると一番最初に皆さんを出迎えるのがここ「ウエルカムガーデン」。古い井戸をイメージしたレンガの半円柱(直径1.8m 高さ90cm程度)を造ります。写真はレンガを積むための基礎工事です。右の足元に見えるレンガを使用します。少し黄色みを帯びた古いレンガです。(K)

3月10日 カツラを植え付ける

真ん中の緑地にカツラを植えました。ハート形の新葉がとてもきれいな木です。右手奥には,小諸駅舎・懐古園の連絡通路が見えます。連絡通路からは,懐古園と市民ガーデンが左右に見える事になります。(K)

3月10日 池を造る(1)

ガーデンの一番奥,築山ロックガーデンの下のは,小さな池が出来ます。築山の裾野を流れる小川を模しています。想定した池の深さまで土を掘り,防水シートを張ります。再び砂利と土を入れます。(K)

2009年3月9日月曜日

3月8日 ロックガーデンを作る(4)

このガーデンには,いくつかのロックガーデンがあります。最後の工事は,一番奥の築山ロックガーデン。平らなガーデンに築山が出来ると急に変化が現れます。築山ロックガーデンには,沢山の植物を植え込みます。築山の上と下,南側と北側では微妙に環境が異なります。植物の生育も変わります。どのような風景が生まれるのか楽しみです。
写真(上):ロックガーデンの下地の盛土(築山=つきやま)作業。写真(下):石を据えたところ。

3月7日 キッチンガーデン

ガーデンハウスの横はキッチンガーデンになります。水はけ,陽当たり共申し分ありません。「ガーデンに野菜?」って思う人もいるかもしれませんが,園芸大国の英国では,花壇の中に草花の苗と一緒に野菜が植えられています。皆さんご存知の「ハーブ」は野菜も含みます。花壇の元々の由来は「菜園」なんです。だから花壇に「野菜」が一緒に無い事の方が不思議なんですね。

3月4日 西洋トチノキを植え付ける

ガーデンの真ん中には,芝生の広場があります。広場の真ん中には,アカバナトチ(西洋トチノキ=マロニエ)を植え付けました。春にはピンク色の花を咲かせてくれます。夏には子どもたちに日陰を作ってくれます。秋にはきれいな黄葉を見せてくれます。冬には堂々とした枝振りを見せてくれます。

2009年3月8日日曜日

ウエルカムガーデン

市民ガーデンの入口・ウエルカムガーデンのデザインがまだ決定していないのでスケッチしてみた。イメージは遺跡の井戸から草花が流れでる感じ。低いアイアンアーチにはガーデンの名前を入れ,中心に井戸の滑車をぶら下げています。入口の花壇に少し構造的な立ち上がりを作る事によって,駅からのアイポイントとガーデン全体の奥行き感を出そうと考えました。(K)

職人と職人

現場でのある日の一場面。ガーデンテラスは「佐久鉄平(石)」の乱張り。備前焼のように焼きしまった・窯変のある赤みの強い一枚の大きな鉄平を前に石職人と庭職人が,色味の美しさ,その大きさ,さてどこに使うのか,石の加工の仕方などなど・・・・話し合っていた。材料を使う時にも美的な感覚が大事。完成後に利用者の大半はそんな事を知る事も,足元に広がる美しさに気づく人もいないかもしれない。それでも手を抜く事無く石を一枚いちまい愛でる様に調べ,大切に使って仕上げていく。彼らからは,その仕事を評価する人間がいなくても,自分自身が納得できない仕事はしたくない,同業職人に見られた時に笑われたくない,という姿勢が伝わって来る。まさにこれはプライド。優れた職人同士互いの仕事に対して決して口に出さないがきっちりと評価している。評価すると言うことは,他の職人が仕上げた仕事を大切にする,自分と他者が仕上げる箇所に気を配る,他者の作業の支障とならないように身の回りに気を配る,結果として現場監督がいなくともいいものづくりとなる。今,私たちの周りからこんな優れた職人がどんどん消えていく。特に今の建築現場にはもういない。市民ガーデンに来られたら是非,足下のテラスにも目を向けて下さい。良い仕事が見えますよ。(K)

2009年3月7日土曜日

3月2日 ガーデンのお客さん

3月1日,ガーデンで石積み作業をしていた時に駅舎のすぐ上を2羽のタカが飛んでいた。今日は一羽がやってきて,隣のホテルの窓庇に止まってしばらく休んでいった。これは,チョウゲンボウと言う名の小型のタカで,ハヤブサの仲間。大きさはドバトを少し大きくしたぐらい。駅前にタカがやって来る。こんな魅力も小諸にはあるんだなと羨ましく思ったのだった。(K)【2009/03/02】

3月7日 堆肥置場を作る(7)

堆肥置場(落葉貯め)が完成しました。落葉は秋まで出ませんので,しばらくはこうやって道具置場にも活用出来ます。あっれ,まだ全面の落とし板の柱が着いてませんね。

2009年3月5日木曜日

職人さんと道具(3)

職人であれば誰もが持っている,水準器とゴム引き軍手。水準器はものの水平と垂直を測る道具,測る対象によって使いやすい長さのものを使用する。ゴム引き軍手は滑らず,濡れにくく,丈夫で長持ち。ただし,職人さんによっては素手の感覚を大切にする人もいて,寒くても冷たくても手袋をしない人もいる。

職人さんと道具(2)

設計者は,スケッチブックに鉛筆で絵を描いて考える。職人さん達は,地面に小石で絵を描いて考える。写真は,ロックガーデン石積み作業での一場面。【2009/03/01】

職人さんと道具(1)


ガーデンハウス・テラスの鉄平石乱張りを石張り職人・鮎沢さんがしています。大きな石を繊細に,かつ大胆に割って行く手際のいい作業に見とれてしまいます。主な道具は,小さなハンマー「目切り」と持ち手の異常に短いハンマー「あて目切り」だけ。「目切り」(石の目を切る)の両端に付いている厚さと角度の異なる刃を割りたい石の大きさに合せて使い分けます。「あて目切り」は,割りたい石の部位の裏側にあてておきます。つまり石を割る時は,石を2つの「目切り」ではさむ形となります。「目切り」の刃には特殊な金属が埋め込まれていて,石を思い通りに割る事が出来る様に研がれています。しかし永年使用している間に刃の形が変わってきます。そこで石の厚さや硬さに応じた「目切り」が出来上がります。写真(上):3種の「目切り」,大きな「目切り」は大きな石を大きく割る時に使う,これが古くなれば「あて目切り」に代わる。小さな「目切り」が6本,それぞれ永年使い込まれて少しずつ大きさが変わっている。首の部分が濡れているのは,金属が柄から抜け落ちないために使わない時は水を張ったバケツに漬けられているから(柄木が水を吸って膨張するため),首の短い「あて目切り」(15cmくらい)(下):「目切り」と「石」の話しが始まれば止まらない。【2009/02/28】

2009年3月3日火曜日

3月1日 ロックガーデンをつくる(3)


一番高さのある入口部のロックガーデンが出来ました。このロックガーデンは,草花を植えるための装置でもあり,植物が健康に育つ環境でもあり,高さに変化を付ける事で誰もが植物を観察・観賞出来るための演出工夫をしました。石の固定には一切,セメントなどは使用しません。写真(上)施工前,(下)施工後【2009/03/02】

ガーデンハウス企画会議

旅カフェでガーデンハウスで取り扱う商品の企画会議が行なわれていました。(K)【2009/03/02】

2009年3月2日月曜日

3月2日の市民ガーデン

手前のロックガーデンの自然石も配置されました。奥には堆肥置場に屋根が付いたのが判ります。【2009/03/02】

3月1日 ロックガーデンをつくる(2)

自然石をユニック車(小さなクレーン付きトラック)で運び,個々の石の個性を見ながらロックガーデンの仕上げを想像し,据えていきます。写真(上)石のもつ個性を見ます。大きく重い石なので慎重に作業が進みます。(中)石をしっかりと据付けます。(下)石を配置したら,植物を植え付けのためのポケットを石間に掘っておきます。【2009/03/01】

2009年3月1日日曜日

3月1日 木を見る(1)

ガーデンの中央の緑地に植える「アカバナトチノキ(西洋トチノキ=マロニエ)」を近くのナーセリーに見に行く。高さ6.0mほどのしっかりしたものだった。【2009/03/01】

3月1日 堆肥置場をつくる(6)


堆肥置場の屋根が出来ました。木材はすべてキシラデコールで防腐塗装をしています。あとはレンガの前面に柱をつけて,落とし板を入れるだけです。あと少しで完成です。【2009/03/02】

2009年2月28日土曜日

2月28日 堆肥置場をつくる(5)


木部は加工しながらレンガに取付けていきます。暖かそうに見えますが,この日はとても寒い一日でした。【2009/02/28】

2月28日の市民ガーデン

ロックガーデンの自然石が配置されてきました。【2009/02/28】

2009年2月27日金曜日

緑のデザイン賞プレート


緑のデザイン賞選定記念プレートが都市緑化基金から届きました。木組みの大きな梱包で重いです。さっそく梱包を開け出てきたのがこのプレートです。さて,ガーデンのどこに設置しましょうか。【2009/02/26】

2009年2月23日月曜日

2月23日 絵はがきラック


日曜大工で、絵はがきラックつくりました。ネットで調べましたが金属のしかないし、高いし。ちょっと上に板がとび出ているのが問題ですが、はがき全体が見えて落ちてこないで(傾斜をつけました)デザインを考えました。これから白い何かを塗って、ちょとヤスリをかけ、アンティーク調にしようかと・・
御牧ケ原の矢嶋さんという画家が、小諸の野山を中心に200点くらいの花のスケッチをつくり、はがきにしています。季節ごとに入れかえで20点くらいづつ並べます。その他はかごにでも入れておくことを考えています。春商品で、コモロスミレとコモロヤエベニシダレも描いていただくようにお願いしました。コモロヤエベニシダレって何ですか?といっていましたが。写真もたくさんとっていますが、写真は売れ行きが悪く、絵のほうが売れるそうです。ギャラリー的な要素のあるカフェにして、お客様に楽しんでいただけるようにしていきたいと思います。(O)
註:コモロヤエベニシダレ=「小諸八重紅枝垂れ桜」。つまり,小諸+八重咲き+紅花+枝垂れ桜 の意味となります。この名前の法則(?)はいろいろな植物の名前を覚える時に役立ちます。(K)

2月22日 ロックガーデンをつくる(1)


ガーデンハウスのテラスと園路の地盤の高さの差を活かした場所にロックガーデンをつくります。石材は地元の飯綱石を使用します。自然素材である石は大きさや形状が全て違います。この石を空石積み(からいしづみ=コンクリートなどを使用せずに積む手法,棚田などの石積みも同じ)という手法で積みます。石と石の間には植物を植え込むためにポケットの様なすき間をつくっています。このロックガーデンには,陽当たりと乾燥地を好む植物を植え込む予定です。

2月22日 堆肥置場をつくる(4)

堆肥置場のレンガがほぼ完成の高さまで出来ました。レンガ積みが乾いた後,木の柱をレンガに取付け,屋根も取付けます。

2009年2月20日金曜日

2月19日 堆肥置場をつくる(3)

レンガ積み作業が始まりました。一段いちだん,レンガをモルタル(セメントと砂を混ぜて少量の水で練ったもの)で接着していきます。目地(レンガとレンガの隙間=モルタルの部分)もちゃんと一定の幅にしなくてなりません。レンガの真ん中の壁の上に「赤い棒」の様なものが見えます。これは「水準器」と言います。水平を測るための道具です。ちゃんと水平と垂直になっているか測りながらレンガを積んでいきます。簡単そうに見えますが,気が抜けない作業です。

2月18日 堆肥置場をつくる(2)

堆肥置場に使うレンガ。明治時代によく使われた赤煉瓦を使います。レンガの中では,比較的柔らかく,吸水率も高いので近年はあまり使われないようですが,年月を重ね色の変わったものはなんともいい感じです。写真の右下に写っているのは,園路のレンガ舗装です。園路のレンガは,焼過ぎ(やきすぎ)レンガです。名前の通り,赤煉瓦よりも「焼き過ぎ」つまり焼きしめる時間が長く,硬いタイプです。こちらは年月がたってもほとんど変化しません。